[北京 25日 ロイター] 8月8日から24日まで17日間にわたって熱戦を繰り広げた北京五輪。16カ所の新しい施設が導入されたが、そのうちのいくつかはイベント会場などへの転用が決まっている。以下は大会終了後の利用計画が明らかになっている施設の情報。
◎国家体育場(通称:鳥の巣):中国国際信託投資公司(CITIC)が率いるコンソーシアムが運営にあたり、スタジアムの命名権を競売にかける予定。客席は9万1000席から8万席に縮小し、北京を拠点とするサッカーチームのホームグラウンドとして、またコンサートなどのイベントにも利用される。CITICは会場周辺に3億元(約48億円)を投じて、ホテルやレストラン、ショッピングモールなどを建設する見通し。
◎国家水泳センター(通称:ウォーターキューブ):客席を取り払い、トレーニング施設兼レクリエーション施設として使用される。テニスコートやウォータースライド、ナイトクラブ、レストランなどの併設も検討されている。
◎国家体育館:ウォータキューブの北に位置する中国で最も大きい室内スタジアムは、スポーツ競技場として今後も使用される。また、芸術や文化イベントも開催する予定。北京市民の多目的運動施設としても使われる。
◎国家会議センターフェンシング館:解体され、跡地は6000席の会議場になる予定。
◎五輪公園テニス場:2009年以降に女子テニス協会(WTA)が同テニス場を国際ツアーの会場に追加、北京はWTAの4大国際大会にひとつとなる予定。中国選手のトレーニング拠点として使用されるほか、一般の利用も可能になる見通し。
◎選手村:42棟の6階建てと9階建ての宿泊施設は、観光と住宅向け施設に改装後に50万─100万ドル(約5500万─1億1000万円)で売り出される。